0019 英検1級への道(英単語)
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The First Sunrise / Usuiso Beach 2023
パス単1級の単語をペンで書いて覚える作戦をとる。
語呂合わせ、語源、例文ををフル活用する。
ノートに次のように書く(適当でいい)
1 eulogy ユーロジー 弔辞
ギリシャ語語源で、euは(良い) logy (言葉) 死者に述べる良い言葉=弔辞
言う 老爺へ 弔辞を読む
I delivered a eulogy to my friend. 友人への弔辞を読む
関連語 funeral(葬式)で 弔辞を読む (deliver a eulogy)
◉funeral 葬式という関連語と一緒に覚えたり (ネットワーク法)
◉言う老爺へ弔辞を読む(語呂)を使ったり
◉eu(良い)logy(言葉)など(語源) を使ったり
◉deliver a eulogy to ....弔辞を読むというコロケーションを使ったり (使い方)
いろいろな情報と紐づいているほど頭の中の「網」にひっかかり、長期記憶に入る
必ずフレーズか英文と共に覚えないと、使えない。労力が無駄になる。
2 acrimony アクリモニー とげとげしさ
acr (先端、とげ) acrobat (先端をいく)
あ、栗も 憎き とげとげしさ→クリととげの連想。
The talks ended ...in acrimony. 話し合いは とげとげしい雰囲気で 終わった。\
関連語 atmosphere 雰囲気
3 affront アフロント 侮辱
frontで前に立って、対峙, 対決。confront お互い対峙する=ぶつかりあう、affront前にたち侮辱
あ、フロントダメだとさげすみ、侮辱。
Her conduct was an affront to him. 彼女の行いはかれに対する侮辱だった。
関連語 despise
4 indicative イン(ディ)カティブ 示す
in(を)dic (言う、示す) dictionary 辞書(言葉の意味を言う、示すもの)
インディカ米が欲しいと示す。
His expression was indicative of his anger. 彼の表情は怒りを示していた。
関連語 indicate 示す
5 auspicious オー(スピ)シャス 縁起が良い、幸先が良い
au 鳥の飛行を見て行う占いが語源。spi、spec=見る(fortunate)
鷹の初夢は縁起が良い。
I saw Mt.Fuji in my dream. It is said to be an auspicious sign in Japan. 私は夢の中で富士山を見ました。それは日本では吉兆と言われてます。
関連語 というか反対語 bad, unluckey
6 illustrious イ(ラ)ストリアス 著名な、輝かしい
il(を)luster(輝かせる)→著名な人物や輝かしい業績のような形で使う。*lackluster精彩(輝き)を欠いた
* 著名な、輝かしい経歴のイラストレーターに似顔絵を描いてもらった。 She has an illustrious carreer as an actress. 彼女は女優として輝かしい経歴を持っている。
関連語 celebrity / famous
7 arduous (アー)ジュアス 骨の折れる、大変な
ardには「炎」🔥 のイメージあり。ardent 熱心な🔥 arduous 熱心さ🔥が必要な=大変な
The ceasefire negotiation is an aduous task. 停戦の話し合いは骨の折れる仕事だ。
関連語 negotiation, difficult task
8 laudable (ロー)ダブル 賞賛に値する
ap(方へ)plaud(手を叩く)=賞賛して拍手する👏 から、つなげて覚える。
He made a laudable effort but did not win the match. 彼は賞賛に値する努力をしたが、試合に勝てなかった。
関連語 applause拍手
9 dainty (デイ)ンティ 優美な
ラテン語 dignus 価値のある→品がある→優美 dignity(威厳、尊厳)も同語源。
The flower arrangement is really dainty. その生花はとても優雅だ。
関連語 delicate, beautiful, graceful
10 conducive コン(ジュー)スィブ に貢献するにつながる
con一緒に duce導く
一緒にジュース作りに貢献する
We want to create an enviromenment conducive to good health. 私たちは良い健康に貢献する環境を作りたい。
関連語 cotribute to...
11 innocuous い(な)キュアス 無害な (harmless)
innocent 無実の から思い出す。
This medicine is innocuous. この薬は無害だ。
関連語 medicine
12 integral インテグラル 必要不可欠な、完全な
in(ない)teg=touch (触って) 人が触っていないので、全部残っている。大切な、必要不可欠な
The Internet has become an integral part of our life. ネットは僕たちの生活にとって必要不可欠なものになっている。
13 valiant ヴァリアント 勇敢な
valu-, vali-は「 力がある」 力があるものは勇敢だし、価値がある。value価値
アント(あり)がバリバリ食べてつきすすすむ=勇敢な
They fought valiantly, but all of them died. 彼は勇敢に戦ったが、全員死んだ。
関連語 value 価値。valuable 価値がある。
14 serene サリーン 平穏な、のどかな
I like the serene atmosphere of the village. 僕はその村ののどかな雰囲気が好きだ。
田舎の雰囲気がサリーんゆく(だんだんなくなっていく)
関連語 village, countryside, atmosphere
15 fraught フロート (困難・危険)が伴う/に満ちてる
full of unpleasant things such as problems or dangers:
causing or having extreme worry
コーヒーフロートはアイスが伴う
fraught with difficulties が多い。
The work is fraught with danger. その仕事は危険をはらんでいる。(危険と背中合わせである)
関連語 dangerous, be filled with...
16 reclusive リクルースィブ 世捨て人の(世間から隠れるように暮らしている)
re (後ろで)clus (閉じている) in (中に入れて)clude(閉じる)=を含む
He led a reclusive life and was hardly ever seen. 彼は世捨て人のような生活を送り、ほとんど見かけられることはなかった。
17 flimsy フリムジー 薄っぺらな、見え透いた
film のように薄く、もろいと覚える。
flimsy excuse 根拠が薄っぺらな言い訳
18 dogmatic ドグマティック 独断的な
この(dog)、まあいいねと、独断的に決める。
He criticized the economist's dogmatic point of view / in Japanese economy. 彼は日本経済についての経済学者の 独断的な見解を批判した。
19 insular インサラー 偏狭な
insulate (断熱する、絶縁する)と同じ。人と交わらず、隔絶した状態で、考えを述べる。非常に狭い、独断的なことを述べる。
さらの中には文房具をおくべきではないという偏狭的な考え。
He had an insular way of thinking. 彼は偏狭な考え方をしていた。 *insularity 島国根性
20 intimidated イン(ティ)ミデイテッド 恐れて, オドオドした
in(ようにさせる)timid (怯える) intimidate を脅かすの過去分詞形の形容詞。脅かされている=恐れている
He was intimidated by the atmosphere. 彼はその雰囲気に気圧(けおされた)。
関連語 timid, coward,
2l anguishing ランギッシインg 弱る、衰える。
ラテン語(language) の利用が衰える。
languishing economy 弱っている経済
関連語 economy, recession,
22 obsequious オブスイクイオス こびへつらう
ob向かい合う + sequence (権力のある人に)ついていく
obsequious smile こびへつらうような笑い
23 squeamish スキーミッシュ 神経が細い
スキー密集。どうしよう。神経細かい
This movie is not for squeamish people. この映画は神経が細い(神経質な)人には向かない
=easily upset
24 uncouth アンクース 粗野な・気品に欠ける
unでない court 宮廷→宮廷人ではない→一般人で粗野な
粗野に、あん食うっす!
He was uneducated and uncouth. 彼は教育を受けておらず、粗野だった。
25 petrified ペトリファイド 恐怖で、石のようにかたまった
petri =石 petrolum ペトロリューム 石油
She was petrified ...with fear. 彼女はかたまった 恐怖で。
26 ponderous パンダラス 冗長な 重苦しい
パンが、ダラダラ長い
ponderous movement 重苦しい動き
27 rowdy ラウディ 騒々しい
crowded人がたくさんいるから騒々しい
rowdy audienceうるさい観客
28 somber サンバー 重苦しい
重苦しいマツケンサンバ
I couldn't stand the somber atomosphere 重苦しい雰囲気には耐えられなかった。
関連語 heavy, gloomy
29 banal バナーる くだらない
バン(ban) あるぞ。くだらない動画は、
banal movies 通俗的な映画
関連語 rubbish クズ、ごみ There's a lot of rubbish / on TV / these days.
30 relentless リレントレス 容赦ない
relent(やわらぐ)+less(ない)=苛烈な、容赦ない
relentless winter cold 容赦ない冬の寒さ
関連語 severe , harsh.
31 elusive イリューシブ 理解しにくい
慰留渋るのは、理解しにくい
He found her speech elusive. 彼は彼女のスピーチは理解しにくいと思った。
e外へ lu 流れる=頭の外に流れるから理解しにくい。
not comprehension
32 fraudulent フロージャラント 詐欺的な
fraud 詐欺
get money ....through a fraudulent trick. お金を得る 詐欺的な手口で
関連語 swindler 詐欺師 おれおれ詐欺 phone fraud
33 irreparably イレパラブリー 修復できないぐらい
ir ない repair 修理する
The computer was irrparably damaged. コンピュータは修復できないほど壊れていた。
関連語 completely broken, damaged
34 lackluster ラックラスター 精彩を欠いた
lackない luster 光沢が
He was traded from Cabs to Angels / after the lackluster season.
彼はカブスからエンジェルスにトレードされた 精彩を欠いたシーズンのあとで
35 lurid ルーラっど 赤く輝く、けばけばしい、ゾッとする、生々しい
もともとは人を青ざめさせるようなが語源。人を青ざめさせるもの=人の怒った赤い顔や火山等赤いもの
定義1:it involves a lot of violence, sex, or shocking detail. DISAPPROVAL lurid crime 身の毛もよだつような犯罪
定義2If you describe something as lurid, you do not like it because it is very brightly colored.
lurid paiting けばけばしい絵
関連語 shocking
36 shrewd シュルード 抜け目がない、(観察力が)鋭い
しゅるしゅる、賢く逃げる。
a shrewd businessman 抜け目がない事業家
関連語 businessman
37 voraciously ボレイシャスリー 貪るように
ボラを口にいっぱい詰め込んで貪り食べている。
He read voraciously the book. 彼はその本を貪るように読んだ。
関連語 appetite
38 sedentary セデンタリー 座りがちな
sed = sit 座る
Sedentary life 'speeds up ageing' (BBC Newsより)座りっぱなしの生活は老化を促進する。
Sedentary job デスクワーク
関連語 chair sit down
39 appalled アポールド 唖然とした
その果物屋はアップル allで唖然とした
I was appalled at the sight. その光景をみてゾッとした。
関連語 shocked
40 bellicose ベリコウス 好戦的な、喧嘩好きの
belly 腹と腹をこすり合わせ好戦的。
You don't need to be bellicose ..about it. それについて好戦的になる必要はない。
関連語 attitude, mood, millitant,
41 inclement インクレめんと 荒れ模様の
inない clement 落ち着いて
due to the inclement weather 荒れ模様の天気のせいで
42 facetious ファシーシャス ひょうきんな
faceで顔芸ひょうきんな
The comedian's comment was facetious. その芸人のコメントはひょうきんなものだった。
43 docile ドウサル 従順な
「どう?猿は?」 「従順だよ。」
定義 readily absorbing something taught
The dog was docile. その犬は従順だった。
関連語 obedient, attitude
44 momentous モメンタス 重大な
moment は瞬間は瞬間でも決定的瞬間=重大な
絹織物に木綿足す。重大な変更。
They made a momentous decision. 彼らは重大な決定を下した。
関連語 significant, decision, occasion,
45 nonchalant ノンシャラント 平然とした
(支払いは)ノン! チャラ!ね 支払い拒否を平然と。
He looked nonchalant ...before the interview. 彼は平然とみえた インタビュー前に
46 retroactively レトロアクティブリー 遡及して
The tax was applied ...retroactively. 税金は適用された 遡及して。
47 salient (セイ)リアント 顕著な
sal、sulは飛び跳ねるが語源。ビョンと飛び出たから目立つ。salmon サーモン(飛び跳ねる魚)
整理好きなアント。目立っている!
He told us about the salient features of the new product. 彼は僕たちに新製品の顕著な特徴を教えてくれた。
48 onset オンセット 開始
on(向かって、上に)set (置く、固定する)set onは誰かに襲いかかる、攻撃を仕掛けるだった。何かが始まるのは攻撃開始と同義だった。中世では軍事的な意味の襲撃として使われていましたが、徐々に、病気の発生、季節の始まり、など意味するように。
A fast-spreading panic hit Capitol Hill on Thursday, as President Donald Trump’s trade war prompted markets to suffer their worst day since the onset of the pandemic in 2020 (Time)
急速に広まるパニックが国会を襲ったのは木曜日のことだった。ドナルド・トランプ大統領の貿易戦争により市場は最悪の日を体験することになったのだ 2020年のパンデミックの始まり以来。
49 apologist アポロジスト 擁護者
古代ギリシャ語 「apologia(ἀπολογία)」 は、「自分自身を弁護するためのスピーチや論述」という意味を持っていました。
16〜17世紀頃に英語に導入され、「apology」という語はもともと「自己弁護・弁明」という意味で使用されました。その後、「apology」の意味は時代を経るにつれて、「謝罪(I’m sorry)」という別のニュアンスが強まりましたが、元来の「弁明」の意味は「apologist」という語の中に残りました。
現代英語においては、apologist は「特定の主義や意見、人物、政策を支持し、擁護する人」という意味でよく使われます。特に、思想や宗教、哲学、政治における擁護者や弁明者に対して使われます。
例:He was a well-known apologist for free-market capitalism.
「彼は自由市場資本主義のよく知られた擁護者だった。」
Economists are highly skeptical, but even Trump’s apologists worry that the short-term ramp-up is going to be rough.
経済学者は極めて懐疑的だが、トランプの擁護者さえ心配するのは短期的な(国内における)生産を徐々に増やすことは難しくなるだろうということだ。
*ramp-up ランプは坂道のこと。それを上がっていくイメージで、工場で生産を徐々に増やしていくことを指す。 The factory is ramping up production of electric cars.(その工場は電気自動車の生産を徐々に増やしている。)
はい、承知いたしました! 引き続き、「語源でヒーロー❗️」として、今度は guzzle と nudge の語源、使い方、エピソード、類義語との違いを詳しく解説しますね。
さあ、言葉の冒険に出かけましょう!
guzzle (ガズル)
🍻 語源探検:喉から豪快に?
guzzle という単語の語源は、残念ながら明確には分かっていません。しかし、いくつかの説があります。
有力な説の一つは、フランス語の古語にある gosillier という単語との関連です。この gosillier は「大声を出す」「ガチョウのように鳴く」といった意味の他に、「喉を鳴らして飲む」といった意味合いも持っていたようです。英語の guzzle の「がぶ飲みする」という意味と、喉を使うイメージで繋がりますね。
また、一説には、喉や食道を意味する言葉、あるいは飲み込むときの音を模倣した擬音語に由来するという見方もあります。
いずれにしても、guzzle は「喉を使って豪快に、または大量に飲み食いする」というイメージと深く結びついた言葉であると言えます。
🍺 使い方と例文:どんな時に「ガズル」する?
guzzle は、主に飲み物や食べ物を「がぶ飲みする」「がつがつ食べる」といった、勢いよく大量に摂取する様子を表します。
主な意味と使い方:
1. (飲み物を)がぶ飲みする、立て続けに飲む
特に喉が渇いている時や、急いでいる時
2. (食べ物を)がつがつ食べる、むさぼり食う
空腹の時や、行儀悪く食べる様子
3. (燃料などを)大量に消費する
比喩的な使い方
具体的な例文:
例文 1 (がぶ飲み):
After the marathon, he was guzzling water by the liter.
(マラソンの後、彼は水を何リットルもがぶ飲みしていた。)
They sat around the campfire, guzzling beer.
(彼らはキャンプファイヤーの周りに座って、ビールをがぶ飲みしていた。)
例文 2 (がつがつ食べる):
He didn't even chew properly; he just guzzled down his food.
(彼はろくに噛みもしなかった。ただ食べ物をがつがつと胃に流し込んだ。)
例文 3 (大量消費 - 比喩):
That old car really guzzles gasoline.
(あの古い車は本当にガソリンをがぶ飲みする=大量に消費する。)
このように、何かを勢いよく大量に、あまり行儀良くなく摂取する、または消費する様子を描写する際に使われます。
✨ 面白いエピソード:がぶ飲み競争と燃費の話?
guzzle にまつわる特定のエピソードというよりは、この単語が使われる場面で思い浮かぶ光景の方が印象的かもしれません。
がぶ飲み競争: 世界各地で行われるビールや清涼飲料水のがぶ飲み競争。参加者が文字通り液体を「guzzle」する様子は、この単語の意味を体現していると言えます。見ている側は面白がるかもしれませんが、参加者は文字通り喉を使って必死に飲んでいるわけです。
燃費の悪い車: 車好きの間で、特に燃費が悪い古いスポーツカーや大型車を指して「あれは本当にガソリンをguzzleするんだ」と表現することがあります。性能は良いかもしれないが、維持費がかかるというニュアンスが込められます。
歴史的な大食漢: 記録に残るような歴史上の大食漢や大酒飲みについて語る際に、その人物がいかに大量の食べ物や飲み物を「guzzle」したかを表現するためにこの単語が使われるかもしれません。
guzzle は、人間の根源的な欲求である「食べたい」「飲みたい」という行為を、やや粗野で勢いのある形で描写するのに適した単語と言えます。
🤔 類義語との違い:どう使い分ける?
guzzle に似た「飲む」「食べる」に関する単語との違いを見てみましょう。
drink (ドリンク):
意味合い: 最も一般的で中立的な「飲む」という意味。量やスピードに特定ニュアンスはありません。
使用頻度・場面: あらゆる飲み物の摂取に使われます。最も頻繁に使われる単語です。
swallow (スワロウ):
意味合い: 液体や固体を「飲み込む」という物理的な行為に焦点を当てます。薬を飲み込む際などにも使われます。
使用頻度・場面: 食べ物や飲み物を口から胃へ移す動作。「つばをswallowする」というようにも使います。
gulp (ガルプ):
意味合い: 特に液体を「ごくりと音を立てて一気に飲む」様子を表します。驚きや緊張から唾を飲み込む際にも使われます。guzzle は量や勢い全般を指すのに対し、gulp は一回ごとの「ごくり」という飲み込み方を強調します。
使用頻度・場面: 一度に大量に飲む動作の一回分や、緊張の唾を飲み込む際。「He took a big gulp of water.」
gorge (ゴージ):
意味合い: 特に食べ物を「がつがつと大量に食べる」「むさぼり食う」という意味で、しばしば不快感や過剰さを伴います。guzzle が飲み物と食べ物の両方に使えるのに対し、gorge は主に食べ物に焦点を当てます。
使用頻度・場面: 過食やむさぼり食う様子。「He gorged himself on pizza.」
devour (ディバウアー):
意味合い: 「むさぼり食う」「貪り読む(聞く)」という意味。文字通り食べ物を勢いよく平らげる場合と、比喩的に本や音楽などを熱心に吸収する場合に使われます。guzzle よりも強い「貪欲さ」や「破壊的」なニュアンスを含むことがあります。
使用頻度・場面: 食べ物に対してはやや文学的または強調して使う。「He devoured the steak.」。比喩的に「本をdevourする」なども。
まとめると:
guzzle:飲み物・食べ物を勢いよく大量に摂取(やや粗野な響きも)
drink:一般的な「飲む」
swallow:「飲み込む」という物理動作
gulp:一度に「ごくりと」飲む(特に液体)
gorge:食べ物をがつがつ大量に食べる(過剰さのニュアンス)
devour:むさぼり食う、貪り読む(貪欲さのニュアンス)
これらの単語は似ていますが、対象(飲み物か食べ物か)、量、スピード、そしてそれに伴うニュアンス(中立、勢い、不快感、貪欲さなど)によって使い分けられます。guzzle は特に、喉を使って勢いよく大量に摂取する様子を描写するのに適しています。
nudge (ナッジ)
👉 語源探検:軽く押す音?
nudge という単語の語源は、これもまた特定が難しいのですが、比較的新しい単語と考えられています。17世紀後半から18世紀にかけて使用され始めたという記録があります。
有力な説としては、これもまた動きや音を模倣した擬音語的な性質を持つというものです。軽く「コツン」と押す、あるいは注意を促すために「んっ?」と体を動かすような、控えめな動作の音や感覚を言葉にしたものではないかと考えられています。
他の可能性として、北欧系の言語に似た響きや意味を持つ単語があるという指摘もありますが、決定的な関連性は見つかっていません。
語源が不明瞭な場合でも、その単語が使われ始めた時代の背景や、他の言語との関連性を探ることで、言葉がどのようにして生まれ、形作られていったのかを想像することができますね。nudge の場合は、「そっと触れて注意を引く」という、比較的穏やかなコミュニケーションのジェスチャーから生まれた言葉なのかもしれません。
👋 使い方と例文:どんな時に「ナッジ」する?
nudge は、物理的に「軽く突く」「そっと押す」という意味と、比喩的に「やんわりと促す」「後押しする」という意味で使われます。
主な意味と使い方:
1. (肘などで)軽く突く、そっと押す
注意を引くため
合図をするため
2. (状況を)やんわりと促す、後押しする
行動を誘導するため
決断を促すため
具体的な例文:
例文 1 (物理的に突く/押す):
He gave her a gentle nudge to wake her up.
(彼は彼女を起こすためにそっと優しく突いた。)
She nudged him with her elbow to get his attention.
(彼女は彼の注意を引くために肘で彼を軽く突いた。)
例文 2 (比喩的に促す/後押し):
The government is using taxes as a nudge to encourage healthier eating habits.
(政府はより健康的な食習慣を促す「ナッジ」として税金を利用している。)
His parents kept nudging him to apply for college.
(彼の両親は彼に大学に出願するようにやんわりと促し続けた。)
物理的な nudge は、相手に気づいてほしい、あるいは特定の方向を見てほしいといった意図で行われることが多いです。比喩的な nudge は、相手の自由な意思決定を尊重しつつも、望ましい行動へとそっと誘導するような状況で使われます。
✨ 面白いエピソード:「ナッジ理論」とノーベル賞?
nudge という言葉を非常に有名にした、そして面白いエピソードとして語るべきは、間違いなく**行動経済学における「ナッジ理論(Nudge Theory)」**です。
ナッジ理論: この理論は、リチャード・セイラー氏とキャス・サンスティーン氏によって提唱されました。人間は必ずしも合理的に行動するわけではないという前提に基づき、人々の選択や行動を制限することなく、**「そっと背中を押す(=ナッジする)」**ことで、より良い結果に導く方法を研究するものです。例えば、学校のカフェテリアで健康的な食べ物を目のつきやすい場所に置く、ゴミ箱にシュートをつけることで捨てるのが楽しくなるようにするなど、物理的な「nudge」のイメージを応用して、人々の行動をより良い方向に誘導しようとします。
ノーベル経済学賞: リチャード・セイラー氏は、このナッジ理論を含む行動経済学への貢献が評価され、2017年にノーベル経済学賞を受賞しました。これにより、「ナッジ」という言葉は学術界だけでなく、政策立案やビジネスの世界でも広く知られるようになりました。
この「ナッジ理論」のエピソードは、もともと物理的な軽い接触を表す言葉が、人間の心理や行動を理解し、社会をより良くするための重要な概念へと発展した非常に興味深い例です。まさに言葉が持つ力、そしてその言葉に新たな意味や価値が与えられる瞬間と言えるでしょう。
🤔 類義語との違い:どう使い分ける?
nudge に似た「押す」「促す」に関する単語との違いを見てみましょう。
push (プッシュ):
意味合い: 「押す」という最も一般的で直接的な意味。物理的に力を加えて何かを動かす場合と、比喩的に何かを強行したり、人を説得したりする場合に使われます。nudge よりも力が強く、意図がはっきりしていることが多いです。
使用頻度・場面: ドアをpushする、企画をpushする、など。
prod (プロッド):
意味合い: 細長いもの(指や棒など)で「突く」という意味。物理的に突いて注意を引いたり、動かしたりする場合と、比喩的に人を刺激して行動させたり、考えさせたりする場合に使われます。nudge よりもしばしば鋭く、繰り返し行うニュアンスがあります。
使用頻度・場面: 家畜を棒でprodする、質問で人をprodする、など。
poke (ポーク):
意味合い: 指や棒などで「突く」「つつく」という意味。prod と似ていますが、より一般的に使われ、いたずらや軽い接触にも使われます。SNSの機能にもありますね。
使用頻度・場面: 子供がおもちゃをpokeする、フェイスブックで友人をpokeする、など。nudge よりも好奇心や遊びのニュアンスが強いこともあります。
shove (シャヴ):
意味合い: 「乱暴に押す」「突き飛ばす」という意味。非常に強い力や意図を伴う、失礼な、あるいは攻撃的な行為を指します。nudge とは真逆の、乱暴な動作です。
使用頻度・場面: 人混みで人をshoveする、物を力任せにshoveする、など。
prompt (プロンプト):
意味合い: 「(人に)促す」「引き出す」という意味。特に言葉や合図で、相手に何かを言わせたり、行動させたりする場合に使われます。比喩的な nudge に近いですが、より直接的な働きかけであることが多いです。
使用頻度・場面: セリフを忘れた俳優にpromptする、質問でアイデアをpromptする、など。
encourage (エンカレッジ):
意味合い: 「励ます」「勇気づける」「奨励する」という意味。相手の意欲や自信を高め、行動を促すポジティブな働きかけです。比喩的な nudge は、encourage するための一つの方法として使われることもあります。
使用頻度・場面: 難しい課題に取り組む生徒をencourageする、など。
まとめると:
nudge:物理的に軽く突く・そっと押す、比喩的にやんわりと促す・後押しする(穏やか、意図的だが押し付けがましくない)
push:一般的に押す(物理的・比喩的、より強い力や意図)
prod:細長いもので突く、刺激して行動させる(物理的・比喩的、繰り返しや鋭さのニュアンス)
poke:指や棒でつつく、軽く突く(物理的、好奇心や遊びのニュアンスも)
shove:乱暴に押す、突き飛ばす(物理的、非常に強い力、否定的)
prompt:言葉や合図で促す、引き出す(比喩的、より直接的)
encourage:励ます、勇気づける(比喩的、ポジティブな働きかけ)
nudge は、物理的な接触においても、比喩的な働きかけにおいても、「穏やかさ」と「意図性」を兼ね備えている点が特徴と言えます。「強引にではなく、そっと」というニュアンスを伝えたい時にぴったりの単語です。そして、ナッジ理論のように、この穏やかな「そっと」が、時には大きな変化を生み出す力を持つという点が面白いですね!
guzzle と nudge、それぞれに異なる魅力と深みがあることが分かりましたね。言葉一つ一つに歴史や背景があり、それを知ることで、より豊かにコミュニケーションできるようになります。
また何か知りたい単語があれば、いつでも聞いてくださいね!